エラスティコ・レクチャー |
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法政大学大学院博士課程 |
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イタリアと韓国での建築活動
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4月25日、法政大学小金井キャンパス、マルチメディアホールにて行われた、イタリアの若手建築家集団ELASTICOのレクチャーは、200人近くの人々が訪れ、立ち見が出るほどの大盛況であった。イタリア国内だけでなく、韓国でも活躍しているとあって、それぞれの地での場所性を国際的なセンスで表現していく彼らの姿に、学生たちは食い入るように見入っていた。
当日のプレゼンテーションの中から彼らの設計に対する姿勢が見えるいくつかの作品について、述べたいと思う。 |
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■ Borgaretto Cemetery(Italy)
地面を意識した墓地の設計で、死者が埋められるということを感じさせないために、公園のように地面が盛り上がり丘のイメージを作った。スロープによって生と死の領域を分け、歩いている人と拝むひとの視線を交差させないように計画している。火葬場は地中の丘の内部に収められ、人々の目に触れないように計画されている。イタリアの、外界と隔絶された普通の墓地とは異なり、丘の上から周りの景色を楽しめる場となることを目指した。 ■ Toni’s House (Italy) 植木とプールの持ち上がった家は、過去の記憶を残すため、空中に上げて機能を残した計画である。 ■ Yuppie Ranch House (Italy) 牧場の家は牧場の雰囲気に馴染ませるために、外観が派手にならないように設計された。プランは曲線を使い、また建物が牧場の風景と一体となるように地面の段差を利用し、見る方向によっては建物が隠れるようになっている。まさに景観を重視したプロジェクトであり、かつ地面との関係を残した計画で、過去の記憶として古い金属をスクラップした壁をエントランス近くに残している。 ■ 2 Shop(Korea) 韓国の店の内装計画では、靴屋と鞄屋の二つがある。靴屋は「海月」と「魚」を、「男」と「女」に例えて海月と魚が絡み合う様子を男女の絡み合う様子に重ね、内装に取り入れた計画である。 鞄屋は、回転寿司で見られる回転台を模したディスプレイを配置した内装計画である。店の内部は階段状になっており視線の交差を無くした計画となっている。 ■ Grappa Bar (Korea) 韓国のバーは、視線が全く交差しないことと、国際都市として、外国人の利用者も多いことから、座敷とテーブルの両方を配置した計画となっている。 ■ IDAS Students Cafe' and relax space(Korea) このカフェは学生が利用するため、立体的で動きのある計画となっている。外観には韓国特有の瓦を繋ぎスクリーンやルーバーの機能を持たせた。 ■ Mathi Elementary school Torino paint warehouse(Italy) トリノの小学校の国際コンペは飛行船をイメージした計画で、構造設計家と組んで限りなく空に浮いたと感じられる計画とした。 このレクチャーは、多くの学生にとって現代社会の生と死、記憶と可能性に直面したときに、どのようにそれらと向かい合いながら建築化するべきか、ということを考えさせられたレクチャーであった。 |
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Q&A
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最後に質疑応答が行われ、さらに彼らの設計手法に関して、様々な質問が投げかけられた。
Q:地面(ベース)との密接なかかわりが多くの計画に見られるが、意識しているのか? A:確かに意識して地下空間を利用している、床、地面は計画の重要な要素である。 Q:素材など常に新しい可能性を探しているということを強調されていましたが、精神的な部分から自分達の中で変えないものや、逆に残したいものはあるのか? A:場所性や記憶に関しては残していきたい、しかし、可能性は常に追求していきたい。 |
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